iPS細胞から作製した心筋シートを使った治験に関する審議が始まったようです。
移植を待たないといけないような重度の心臓病患者にとって、
この臨床研究が広く実用化されたならば、
移植を待たずして治療が可能となる可能性があるわけですから本当に素晴らしいことだと思います。
実用化されることを願ってやみません。
本日は、この記事を転載してみようと思います。
~以下、5月4日読売新聞朝刊より抜粋~
iPS心筋 患者に希望
iPS細胞を使った臨床研究を行うには、専門家を集めた同省の部会の了承が必要だ。阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームは学内の有識者委員会の了承を得て、同省に計画を提出した。
計画では京都大が備蓄する健康な人のiPS細胞を心筋細胞に変化させ、直径数㌢・㍍の円形シート(厚さ0.1㍉・㍍)を作る。このシートを心筋梗塞などで心筋の一部が機能しなくなった虚血性心筋症の患者3人(18~79歳)の心臓に、数枚ずつ貼り付ける。
計画では京都大が備蓄する健康な人のiPS細胞を心筋細胞に変化させ、直径数㌢・㍍の円形シート(厚さ0.1㍉・㍍)を作る。このシートを心筋梗塞などで心筋の一部が機能しなくなった虚血性心筋症の患者3人(18~79歳)の心臓に、数枚ずつ貼り付ける。

このシートは心臓のように自然に拍動し、患者の弱くなった心臓の働きを助ける。さらに特殊なたんぱく質を放出し、患者の心筋の再生を促す役割も果たす。
シートは約3か月で自然に消滅し、阪大は移植後1年間にわたり、効果や安全性を追跡して調べる予定だ。

阪大、世界初移植へ
都内で4月25日に開かれた部会の初会合は非公開だったが、iPS細胞から作った細胞を心臓に移植する初のケースとして、慎重な審議が行われたようだ。終了後の同省の説明によると、iPS細胞を使わないシートによる治療との違いなどを患者にわかりやすく説明するよう、阪大に求める意見が出たという。また、基になるiPS細胞にがんの発症につながるような遺伝子がないかを調べたデータを追加で提出するよう求めた。心臓病は日本人の死因代2位で、虚血性心筋症などの重い心臓病患者は国内に数万人いると推計される。心臓移植でしか救えない患者も多く、脳死による心臓の提供数には限りがある。阪大の研究が広く実用化されれば、こうした課題を解決できる可能性がある。
iPS細胞を使った再生医療では理化学研究所などによる目の難病に続く2例目となる可能性があり、患者らの期待は高い。「全国心臓病の子供を守る会」(東京都)の斎藤幸枝理事(70)は「移植を待つ間に亡くなってしまう患者もいる。治療の選択肢が増えることは喜ばしい」と話す。次回の審議は5月16日に行われる予定だ。
